中国と日本、飲食文化差異
中華料理の作り方は調理法を重視し、色、香、味のバランスを大切にし、特に味に対する処置はとても真剣である。嫌な臭いを取り、元の味を出し、香気を与え、人々の嗜好と各地域の特徴に合わせる。その例が「南方人は甘み、北方人は塩味、四川・湖南人は辣味、山西人は酸味を好む」ことに現れている。その他の調理方法は油を比較的多く用いて、殆どの料理は先ず揚げ、その後、溜、蒸・・・などで、日本人には油っこいと言われている。
また、宴会でよく出る中華料理は中国一般家庭料理とは少し違っている。例えば「孔雀開屏」、「二竜戯珠」などは全く精巧で美しい工芸品のようだが、このような料理は見た目が綺麗なため、人々は気楽に箸を付けられない。さらに、材料は鍋の中あるいは手の中で長い時間調理加工するので、元々の色と味を失い不衛生になりやすいため、普通の家庭ではあまり造られていない。
日本人は生で冷たい食物、あっさりしたおかずがすきなようである。日本料理は簡単な作り方を取り入れ、時には生のまま食べる。日本料理は色、味、形、器の四つが統一されているとも言える。
緑色は生命力を代表しており、日本人がおかずを作る時は、緑色を重んじている。刺身、てんぷら、弁当も緑の葉をよく用い、目で見て愉しみ、自然になじむ感がある。このことは日本文化の「自然に親しむ」という意識の具体的表現である。
白や桃色の刺身、萌黄色のてんぷら、若竹色やベージュ色のそば、真白なうどん、薄黄色の沢庵(大根の漬物)、色とりどりの漬物など多彩な彩りの食の世界を構成している。
日本料理の前菜は多種多様な面でも評価を得ており、1984年の調理コンクール世界大会で第一位を獲得した。日本人は食器、茶器、炊事道具の実用性と精巧さの組合せも大事にする。
例えば、二切れの漬物でさえ美しい小皿に盛り、自然な色、あっさりした味、多様な形、繊細な器という、四種の統一が日本料理の最大の特徴であり、日本人の言う「目と口で食べる」という日本食文化の実質を突いているといえよう。





