中国と日本、人間関係の文化差異
日本人、中国人共に贈物をする習慣がある。贈物は、ある時は初対面の時の贈物であったり、ある時は、人にお願いをするためであったりする。人にお願いをする時の贈り物は中国では酒と煙草を贈るのが最も良いとされていますが、日本人は酒は贈るが、煙草は贈りません。煙草は酒と同様な嗜好品だが、健康に良くないので、日本では贈物に適当ではないと考えられている。これ以外にも贈物をする習慣には中日間に多くの違いが見られる。
12月のお歳暮と7月のお中元は、日本人が贈物をする季節である。普通、日本人はデパートなどの宅配サービスを使い、相手に贈物を届ける。ふだん世話になっている上司、親戚、友人にも送らなければならない。普通は十人から二十人に贈物をする。
宅配サービスで贈物をする時、贈物に理由を書く。例えば、「お歳暮」「お中元」と書いてあればその季節の贈物であり、「御礼」と書いてあれば、感謝を表す贈物になる。もし、「結婚祝い」と書いてあれば結婚を祝うためのもので、「新築祝い」とあれば、新しい家の落成を祝うものになる。
贈物をする機会が一番多いのはやはり12月のお歳暮と7月のお中元の頃である。贈物を贈られた方が、贈った方にお世話になったと思った場合は、返礼をしなくてはならない。中国では、返礼の価格は受けた贈物の価格と大体同じであれば良い。
日本人はお礼返しを重視している。お礼返しの価格は贈られたものの半分位の価格で良い。例えば、相手から五千円相当の贈り物を受けた場合、二千五百円相当のお礼返しをすればいい。これも中国と日本の違うところである。
中日両国間の贈物習慣にはもう一つの違いがある。日本人は不本意な相手から贈物を贈られた場合、倍額のお礼返しをする。つまり、相手から五千円相当の贈物を贈られた場合、その相手に壱万円相当のお礼返しをする。その相手は二度と貴方に贈物をしない。日本人が贈物を拒否する一つの方法である。
中国人が日本人から返礼を受けた場合、自分が贈った中国のお土産より遥かに高額な返礼の場合がある。ただし、誤解しないで頂きたい。これは日本人が中国人を馬鹿にしているのではなく、「以後、贈物は必要ないですよ」との意味である。
中国では贈物を拒否する時は、そのまま相手に返すことがあるかも知れないが、日本ではこれは失礼にあたる。贈物はお礼返し、返却にかかわらず、日本では運送会社の配達員が家まで配達する。贈物を贈った方も貰うほうも顔を合わせなくて済むので、多くの面倒を避けることができる。
贈物を受け取った後、電話や手紙でお礼をすれば十分である。もし、近いうちに機会があれば、その時にお礼を言う。このようにして、日本人の贈物をしたり、受け取ったする(感謝を述べる)全過程が終わる。
日本でも、直接そのひとに贈物を渡すことがある。若い人達の誕生日の時などは、直接相手に贈物を渡す。特殊な関係にある人は別として、一般的な友人に贈物をする場合、千円程度の贈物で十分だと思われる。
この他、日本ではアパートや家を借りる時、大家さんやお隣に菓子やタオルなどを贈り、今後のお世話をお願いする。この時は返礼の必要はない。

