中国と日本、人間関係の文化差異
日本人が中国人に何かを頼むときも「良い終わり方」の原則に基づき、ことを進める。そのとき、ほとんどの中国人は日本人が事後報告や挨拶をもって、良い終わりとすることが理解できないようだ。
これは日本人の「礼儀正しさ」の現れであるとか、日本人は「良い終わり方をしたいと思っている」と理解する中国人は少ない。このような者は事後、相手の日本人に何かを頼むときに、良くトラブルを起こす。例えば、「手紙を翻訳してやったのに、あの日本人は名義上の保証人になることすら断った」などと文句を言うのである。
日本人に対する中国人のこの種の不満は、日本人に「中国人に何かを頼むと、後々面倒だ」と思わせるのである。良い終わり方をする時期、方法は中国人と日本人の間に違いがあるのである。
上述したような違いは手紙でのお礼などにも見られる。事後報告や挨拶は手紙で済ますことも出来るが、ここで述べるのは人に何かを頼んだとき以外の、手紙によるお礼である。
日本人が中国を旅行してからの帰国後、旅行中お世話になった中国人に手紙を送って感謝を伝える。これも日本人の良い終わり方の一つである。それとは違って、中国人(特に大陸の中国人)は帰国後、日本人に手紙を送るものは少ない。中国人にしてみれば、日本で別れを告げるときのお礼の挨拶で、良い終わり方をしたと思っているのである。
日本人は相手からの手紙に対する返事を送ることも、良い終わり方の一つと考えている。日本人は普通手紙の返事を書くが、中国人はあまり返事を書かない。中国人が日本人にあまり手紙を書かない理由として、一つは日常生活上の原因(面倒なことを嫌う)、もう一つは経済上の原因(郵便代が非常に高い)がある。
ではどのような中国人が手紙を書くのだろうか。将来に頼み事をするつもりの者(保証人等のお願いや買物の依頼等)であろう。
中国と日本の文化的違いの視点から見ると、中国人は用があれば手紙を書くが、用がなければ書かない。日本人は返信によって良い終わりとする。そのため、手紙に「ご無事をお祈りしています」或いは「何々を受け取りました。ありがとうございます。」としか書いていなくても、やはり返事を書く。
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